食物繊維

食物繊維の働き

食物繊維には2種類あります。水に溶けない不溶性食物繊維水に溶ける水溶性食物繊維です。<

不溶性食物繊維が多い食品


不溶性食物繊維が多い食品としては、穀類豆類イモ類キノコ類に多く含まれ これらは、水分を吸収してカサを増し、便の量を増すと同時に、腸壁を刺激して腸のぜん動運動を促し、便通をよくします。排便時に力む必要はなく、大腸憩室症や痔を予防し肥満を解消します。また、便がはやく大腸を通過するため、大腸癌のリスクも大きく下げられます。 

水溶性食物繊維が多い食品

水溶性食物繊維が多い食品としてはこんにゃく海藻類に多く含まれます。これらは、水分を吸収すると、ねばねばした状態を作りだします。このねばねばが、コレステロールや中性脂肪、ブドウ糖などとくっつきあって取り込み吸収を遅らせ、排泄させます。この作用で、糖尿病や生活習慣病を予防し、また、食品に含まれるナトリウムと結合して対外へ排泄する働きもあり、高血圧の予防にもつながります。

食物繊維が少ない

このように大切な働きをしてくれる食物繊維が、現代の食生活では十分に摂取できないということであれば、重大な問題であるといえます。統計によると、日本人の一日の平均食物繊維摂取量は12〜16グラムしかなく、それに対して、必要とされる摂取量は25〜30グラムとされているので、毎日10〜15グラム不足していることになります。 

 

日本人は本来農耕民族であるため、植物性食品を消化するのに都合のよい、長い胴と長い腸を持っています。しかし、欧米食のような動物性食品を多く摂取した場合、未消化のタンパク質が長く腸にとどまることになり、大腸癌などの病気を引き起こします。又、脂肪を消化するために胆管から降りてくる胆汁酸は大腸へ移行し、細菌の作用によって第二次胆汁酸という発ガン物質に変化します。 

 

食物繊維は長年にわたり、他の栄養素の利用効果を妨げるジャマ物扱いされてきました。人間は食物繊維を消化する酵素を持っておらず、消化吸収されないからです。しかし最近になって、食物繊維には、他の栄養素にはない重要な働きがあることが次々と発見され、第6の栄養素とまで呼ばれるようになりました。

食物繊維が病気を予防

このようにみなおされてきた食物繊維には、次のような病気の予防に、深い関わりがあります。

 

1、高コレステロール、高脂血症の予防 
2、高血圧の予防 
3、糖尿病の予防 
4、大腸憩室症の予防、治療 
5、大腸ガンの予防 
6、胆石の予防 
7、虫垂炎の予防 
8、便秘の予防と解消
9、静脈瘤の予防 
10、尿路結石の予防 
11、肥満の予防と解消 
12、虫歯の予防

このように、十分な食物繊維の摂取によって、さまざまな現代病を予防改善することが可能になっていきます。